福利厚生で整える労働環境の「不穏」
はじめまして!ES-福利厚生の相原です!
当ブログでは福利厚生について
「社員が本当に嬉しいと感じる福利厚生」
について様々な角度から独自に探究していきます。
社員のエンゲージメント向上や職場の活性化など、採用強化にも欠かせない人事の問題は“本質的な福利厚生”の改革が欠かせません。
福利厚生を単なる制度として取り入れるだけではもったいない!
知ること、感じることで、もっともっと企業を成長させることが出来るものが「福利厚生」なのです!
今回は、沢渡あまね氏著「なぜ、日本の職場は世界一ギスギスしているのか」を参考に、日本の企業が抱える職場の「環境」を整えるためにはなにが必要か?
福利厚生サービスを活かすことで改善できることはあるのか?
というテーマを深堀していきます!
日本の職場環境は世界と比べて異なるポイントから、すぐに取り入れられる改善点、「そんなことが影響するの?!」といった発見もあるかもしれません。
是非、最後までご覧ください!
静かに広がる“やる気空洞”とそのコスト

「最近、社員同士の会話が減った」
「会議が終わるたびに重い沈黙が残る」
こんな社内の雰囲気を放置すると、会社全体に知らないうちに大きな損失を抱え込んでしまいます。
米ギャラップ社の調査によると、日本で「仕事に熱意をもって没頭している」と回答した人はわずか6%にとどまります。
世界平均23%の4分の1以下という不名誉な状態が10年以上も続いているのです。
調査を実施した139ヵ国の中で<ワースト7位>の結果となりました。
企業エンゲージメントや仕事へのモチベーションの低迷は離職や欠勤の増加や生産性の停滞として徐々に表面化し、1人の離職が年収の1.5倍のコストを生むとされる現代では、社員数が数百名程の企業でも年間で数億円単位の影響を受けかねません。
この深刻な問題の原因を「社内コミュニケーション不足」や「評価制度の不満」「個々の努力不足」だけとしてしまうと対策は的外れになりがちとなります。
近年の研究では、空気・光・音・動線といった物理的な職場環境も心理状態と認知機能をダイレクトに左右することが分かってきました。
とくにZ世代で問題となっている“静かな退職(Quiet Quitting)”を加速させる原因もこれらに起因することも少なくないのです。
そこで注目したいのが福利厚生という、これまでとは別角度の切り口です。
福利厚生は「余裕があれば導入する施策」ではなく、従業員の五感と心を整え、企業のパフォーマンスを底上げする“環境投資”として再定義すべきフェーズに入っているのです。
五感を蝕む環境ストレスとは?空気・光・音が生む“見えない不穏”

まずは“空気”について考えてみましょう。
ハーバード大学とシラキュース大学の共同研究では、CO₂濃度が945ppmに達しただけで意思決定能力が約15%も低下し、1400ppmでは50%も低下したという衝撃的な結果が報告されました。
ビルメンテナンス基準を満たすオフィスでさえ、窓が開かず換気量が不足しがちな日本の高層ビルでは、午前10時を過ぎた頃には1000ppmを軽く超えてしまうケースが珍しくありません。
次に“光”です。
自然光が乏しいエリアで蛍光灯だけに依存すると、人間の体内リズムは乱れ、午後の眠気や集中力の低下を招いてしまいます。
オフィス照明に関する調査では、不適切な照度と色温度の組み合わせは作業効率を最大5.8%も押し下げるという結果も出されています。
そして“音”です。
オフィス「騒音」を感じたことはありませんか?
プリンターの作動音、やたらと力強いタイピング音、隣席のクレーム電話、壁を越えて届くオンライン会議の声。
カナダ・カルガリー大学の研究は、オープンオフィスでの騒音がストレスホルモンを増幅させ、注意力を損なうと示しました。
これらのストレスは1つ1つが微弱でも、五感を通して蓄積したときに「職場にいるだけで疲れる」という感覚を生み、業務意欲を静かに侵食していきます。
これらの見えない“不穏”には福利厚生を通じた物理環境のアップデートを取り入れてみましょう。
高性能なフィルターを備えた空調システムへの入替えや、調光・調色が自由に行えるLED照明の導入は、設備投資と電力コストの削減を同時に実現しながら、脳のパフォーマンスを引き上げる“攻めの福利厚生”となります!
生活導線に潜む“不穏”・・トイレ・休憩室・食堂の影響力

物理環境のストレスはオフィスエリアだけにとどまりません。
たとえば「トイレ」の問題です。
一時期ネットの記事で話題になった、≪【悲報】弊社に中途入社した新人が、初日に「トイレが和式だった」という理由で退職しました。≫という記事は大きな反響を呼ぶとともに、共感の声が多く溢れました。
このトイレ問題は笑い話ではありません。
衛生面・快適性・プライバシーの不足が人間の根源的ストレスを呼び起こし、「この会社は細部まで配慮してくれない」という失望感を植えつけます。
実際問題、腰痛・ひざ・股関節が悪い方やその他の病気を患っている方にとっては、会社で毎日を過ごすことが「困難」になりかねないのです。
休憩室やリフレッシュスペースにおいても同様です。
狭くて薄暗い休憩室しかない環境では、本来心身をリセットするはずの休憩時間がかえって疲労を増大させます。
社員食堂が常に満席で、座席を探すだけで5~10分を浪費する状況は「昼休みにすらリラックスできない」という不満を蓄積させ、午後の生産性を大幅に削ぎます。
こうした導線ストレスを解消することは、「気が利く」と感じられる高い効果が期待できる改善点です。
温水洗浄機能付き化、休憩室の拡張と観葉植物・可変照明の設置、社員食堂のリニューアルや新しいモデルの導入など、「使いやすい・居心地がいい」と従業員が感じるポイントを丁寧に整えることで、「会社は自分たちのことを真剣に考えてくれている」という“感謝の連鎖”が生まれます。
特に食事補助の質は、業務パフォーマンスに直結します。
栄養バランスを整えた惣菜を一品100円で提供する設置型社食サービスを導入したIT企業では、午後の眠気やエネルギー低下を感じる社員が約30%減り、部署をまたいだ雑談の機会が35%増えたというデータがあります。
福利厚生としての食事補助は、「健康とコミュニケーションの両輪」を回す実感型の施策と言えますね!
ABWがもたらす“選択の自由”―心理的安全性を生む福利厚生

最近、多くの企業が取り入れ始めているActivity Based Working(ABW)は、業務内容や気分に合わせて働く場所を自ら選べるスタイルです。
集中ブースで一気に資料を仕上げる日もあれば、カフェスペースで同僚とブレインストーミングをする午後もある。
場所を選ぶたびに「自分は信頼されている」という感覚が芽生え、心理的安全性が自然と高まります。
JLLのグローバルリサーチでは、ABW導入企業で従業員エンゲージメントが平均14ポイント上昇し、欠勤率が12%減少したことが報告されています。
また、センサーと分析ツールを組み合わせて座席稼働率をモニタリングすると、不要なスペースを削減しながらも快適さを維持できるため、不動産コストの最適化と従業員満足度の向上を同時に実現できます。
Google社のイノベーションの秘密のひとつに「食べ物から150フィートルール」があります。
これは、オフィスのどこにいても必ず150フィート(約45m)以内に食べ物にたどり着けるようにするルールです。
これは、単なる福利厚生ではなく、食事の場を通じて単純接触効果高める相乗効果があります。
フリーアドレスを尊重しながらも、共有スペースに集まる機会も保っている仕組みづくりですね。
完全なフリーアドレスルールは、逆にコミュニケーションが減ったり、生産性が下がってしまう場合もあります。
実際にフリーアドレスを導入したら、社内の空気が導入前より希薄になった、という企業もあります。
これらのデメリットをカバーするためには、福利厚生の組み合わせで自社に合ったサービスを取り入れることも成功を左右しています。
そして、導入時のポイントは「小さく始め、データで調整」することです。
まずは一つの部署限定でパイロットゾーンを設計し、CO₂濃度・騒音レベル・利用率・コミュニケーション等を調査します。
そのうえで従業員アンケートを毎月実施し、レイアウトや設備を微調整する。
このような試行錯誤自体が「会社と従業員が一緒に職場を創っている」という共創意識を構築するので、エンゲージメントをさらに押し上げる相乗効果も大きくあります。
福利厚生が“安心と挑戦”の空気をつくる

暗い照明、こもった空気、和式トイレ、満席の食堂
これらは一見小さな不便に見えますが、五感を通じて従業員の心に“会社への不信感”を積み重ねてしまいます。
しかし裏を返せば、空気を入れ替え、光を調節し、騒音を和らげ、動線を整え、選択の自由を与えることで、職場の空気はガラリと変わります。
福利厚生は、単に「従業員を喜ばせるサービス」ではなく、企業の未来を拓く“投資”となります。
小さな改善でも回収率は高く、離職防止・欠勤削減・生産性向上という形で確かなリターンを生み出します。
今日、窓を開けて換気するだけでも「会社が変わろうとしている」というメッセージになります。
そこから少しずつ歩みを進め、自社の空間をより良いものへ進化させる―その道筋こそが、“不穏”を“安心と挑戦の空気”へ変える王道となるのです!
福利厚生を上手く活用して、社内の空気をリフレッシュしましょう!
1品100円の食事補助!福利厚生を変えるなら
「ESキッチンのオフィス社食サービス」
https://es-kitchen.biz/
